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AIの選び方

ChatGPTとClaude Codeの違い保険営業・代理店業務での使い分け

「ChatGPTは、もう使っています。Claude Codeは、それと何が違うんですか?」

結論から言うと、違いは「賢さ」ではなく「使い方」です。ChatGPTをチャットで使うときは、質問して答えや文章をもらう。Claude Codeは、頼んだ作業を、パソコンの中で最後まで進めてもらう。この記事では、保険募集人や代理店経営者の仕事に置きかえて、この違いと使い分けをお話しします。

この記事の結論

  1. ChatGPT(チャットで使う場合)は、質問すると答えや文章を返す「答えるAI」です。
  2. Claude Codeは、パソコンの中でファイルを作る・直す・動かして確かめるまで進める「作業するAI」=AIエージェントです。
  3. 比べる相手をそろえると分かりやすい。チャット同士ならChatGPTとClaude、AIエージェント同士ならCodexとClaude Codeです。
  4. 保険の仕事では、1回きりならチャット、毎週くり返すならAIエージェントが目安です。
  5. どちらを使う場合も、お客様の情報の扱いは所属先のルールが先です。

ひと言でいうと:「答えるAI」と「作業するAI」

チャットで使うAIは、電話で相談できる、物知りの先輩のようなものです。聞けばすぐに答えてくれますし、文章の下書きも頼めます。ただ、その答えを資料にまとめ、表に入れ、ファイルに保存するのは、電話を切ったあとのあなたの仕事です。

AIエージェントは、隣の席に座って、一緒に手を動かしてくれる同僚です。「この表を整理して、毎週同じ形で見られるようにして」と頼むと、ファイルを開き、作り、動かして確かめるところまで進めてくれます。あなたの仕事は、できたものを確かめて、直してほしいところを伝えることです。

どちらが上ということではありません。頼める範囲が違うのです。

比べる相手をそろえる:ChatGPT・Claude・Codex・Claude Code

結論:「ChatGPTとClaude Code」は、少しずれた比べ方です。同じ使い方同士でそろえると、チャットで使うAIはChatGPT(OpenAI社)とClaude(Anthropic社)、AIエージェントはCodex(OpenAI社)とClaude Code(Anthropic社)になります。つまりChatGPTのお隣さんはClaude、Claude Codeのお隣さんはCodexです。なお、どちらの会社も、チャットの中で作業まで進める機能を増やしていて、境目は少しずつ近づいています(2026年9月時点)。この記事では分かりやすさを優先して、上の分け方でお話しします。

「ChatGPTとClaude Code」は、じつは少しずれた比べ方です。作っている会社と、使い方の種類で並べると、関係がすっきりします。

作っている会社 × 使い方の種類(2026年9月時点)
会社チャットで使うAIAIエージェント
OpenAIChatGPTCodex
AnthropicClaudeClaude Code

つまり、ChatGPTの「お隣さん」はClaude、Claude Codeの「お隣さん」はCodexです。なお、どちらの会社のサービスも、チャットの中で作業まで進める機能が増えていて、境目は少しずつ近づいています。この記事では、分かりやすさを優先して、上の表の分け方でお話しします。

違いを表で比べる

結論:ChatGPT(チャットで使う場合)とClaude Codeのいちばん大きな違いは、「自分のことをどう覚えさせるか」です。チャットは会話の履歴やメモリの範囲で覚えます。Claude Codeは、作業するフォルダの中に置いた指示書のファイル(CLAUDE.md)を読んでから動くので、自分の仕事のやり方、守ってほしいルール、前に決めたことを書き残せます。毎回説明し直さなくても、その前提で作業が進みます。できあがるものも違います。チャットは答え・文章・表を返し、Claude Codeは動く道具・整理されたファイル・Webページまで作ります。始めるハードルはチャットのほうが低く、Claude Codeは作業する環境の準備が要ります。

ChatGPT(チャットで使う場合)とClaude Codeの違い
比べるところChatGPT(チャット)Claude Code
主な使い方質問して、答えや文章をもらう頼んだ作業を、ファイルを作る・直す・動かすまで進めてもらう
作業する場所ブラウザやアプリの画面の中自分のパソコンなどの、決めたフォルダの中
できあがるもの答え・文章・表・画像など動く道具・整理されたファイル・Webページなど
自分のことの覚えさせ方会話の履歴や、メモリの機能の範囲フォルダの中のファイル(CLAUDE.md という指示書など)として残せる
向いている仕事調べもの、言い換え、文面の下書き、アイデア出しくり返す作業を道具にする、ファイルの整理、集計
始めるハードル低い(開いてすぐ使える)少し高い(作業する環境の準備が要る)
必要な契約無料でも使える(有料プランあり)Claudeの有料プランなど

表は横にスクロールできます。

表の中で、私がいちばん大きな違いだと感じているのは、「自分のことの覚えさせ方」です。Claude Codeは、フォルダの中に置いた指示書のファイルを読んでから作業を始めます。自分の仕事のやり方、守ってほしいルール、過去に決めたことを書いておけば、毎回説明し直さなくても、その前提で動いてくれます。使うほど、自分の仕事を知っているAIになっていく。ここが、チャットとの一番の差だと思っています。

保険営業・代理店業務での使い分け

結論:保険の仕事での使い分けは、「1回きりならチャット、毎週くり返すならAIエージェント」が目安です。制度のあらましを知りたい、お礼の文面を考えたい、といった1回きりの調べものや下書きは、チャットのほうが速く終わります。面談の前に前回までの流れを1枚で見る、毎月フォローしたい既契約者の一覧を作る、代理店の数字を毎月同じ形でまとめる、といった毎回・毎月くり返す作業は、AIエージェントで道具にすると2回目からの手間が減ります。どちらの場合も、数字は一次資料で確かめ、お客様の情報の扱いは所属先のルールを先に決めてから使います。

目安は、1回きりならチャット、毎週くり返すならAIエージェントです。

保険の仕事での使い分けの例
やりたいこと向いているAI理由
制度のあらましを、ざっと知りたいチャット1回きりの調べもの。ただし数字は一次資料で確かめる
お礼のメッセージの文面を考えたいチャット1回きりの下書き。送る前に自分で確かめる
毎回の面談の前に、前回までの流れを1枚で見たいAIエージェント毎回くり返す作業なので、道具にすると楽になる
毎月、フォローしたい既契約者の一覧を作りたいAIエージェント毎月同じ手順。架空のデータで作り、本番の扱いは所属先のルールで決める
代理店の数字を、毎月同じ形でまとめたいAIエージェント毎月同じ形の集計と資料づくりは、道具にしやすい
セミナー資料の構成を考えたいチャットアイデア出しは会話のほうが速い。資料のファイルに仕上げるならAIエージェントも使える

表は横にスクロールできます。

AIエージェントで作れる道具の例は、Claude Codeでできること|保険募集人・代理店経営者が作れる道具の例でくわしく紹介しています。

Codexとの違いは?

CodexはOpenAI社のAIエージェントです。Claude Codeと同じ「作業するAI」の仲間で、違いは、作っている会社、必要な契約、得意なことの細かな差です。どちらが上というより、手になじむほうを使えばよいと私は考えています。

私は、Claude Codeで作ったものを、Codexに見てもらうことがあります。別の会社のAIに見てもらうと、同じAIでは気づかない指摘が出てくるからです。もちろん、その指摘を採用するかどうかを決めるのは自分です。

保険募集人向けAI講座でも、中心はClaude Codeで、第3回では必要に応じてCodexに作ったものを見てもらい、その指摘を自分で判断する練習をします。

どちらを使う場合も、変わらないこと

チャットでも、AIエージェントでも、変わらないことが2つあります。

  1. お客様の情報の扱いは、所属先のルールが先。くわしくは保険代理店・保険募集人が生成AIを使うときの注意点にまとめました。
  2. 確かめて、判断するのは人。AIは下書きと作業を支えてくれますが、お客様に何をお伝えするかを決めるのは、あなたです。

ChatGPTを使っている方は、もう半分来ている

ChatGPTで質問したり、文章を頼んだりしたことがあれば、AIに日本語で頼むことには、もう慣れているはずです。AIエージェントは、その頼む範囲を、作業の最後まで広げるものです。まったく別のものを一から覚えるわけではありません。

まずは、毎週くり返している作業を1つ思い浮かべてみてください。それが、AIエージェントで作る最初の道具の候補です。

よくある質問

ChatGPTとClaude Code、どちらが優れていますか?

優劣ではなく、使い方の違いです。質問して答えや文章をもらうならチャットで使うAI、パソコンの中で作業まで進めてもらうならAIエージェントが向いています。

ChatGPTを使っていれば、Claude Codeは要りませんか?

1回きりの調べものや文面の下書きなら、チャットで使うAIで足ります。毎週くり返す作業を道具にしたい、ファイルの整理や集計まで任せたい場合は、Claude CodeのようなAIエージェントが向いています。

Claude CodeとCodexは、何が違いますか?

どちらも、パソコンの中で作業まで進めるAIエージェントです。Claude CodeはAnthropic社、CodexはOpenAI社のサービスで、必要な契約や得意なことが少しずつ違います。どちらか一方に慣れれば、もう一方にも入りやすくなります。

※この記事は、2026年9月時点の情報をもとにしています。各サービスの機能・料金・名称は変わることがあります。最新の情報は、各社の公式サイトでご確認ください。